Q1:声優になるために一番大切なものはなんですか?

 

A1:一番は「演技力」です。もちろんそれだけで成功する業界ではありませんが、「一番は?」と問われれば間違いなく「演技力である」と答えます。これは不変です。そして演技者である限り「演技力の確立」は演者の自信となり、自信は武器となり、武器の所有は演者自身の魅力となります。「魅力のある俳優になるためには、一般生活においても魅力のある人間でなくてはならない」杉村春子さんのお言葉です。

 

Q2:七色の声は必要ですか?

 

A2:求められることに応えるのが声優の仕事になります。老若男女、様々なシチュエーションに対応するためには結果として七色の声は必要になります。しかし演技者にとって大切なことは「声を変える」ことが目的ではなく、あくまでも役を演じることによって結果的に「声が変わる」のだということを忘れてはいけません。

 

Q3:中学生ですが、将来声優になりたいです。今出来ることは何ですか?

 

A3:しっかりと勉強して、高校に進学してください。俳優を職業とするなら、たくさんの知識が必要になります。まずは広く浅くで大丈夫なので一般常識を身につけてください。そして興味を惹かれることに出会ったら、貪欲に探求してください。あとは可能な限り芸術に触れておくことです。映画、絵画、音楽、文芸、雑食で構いません。いずれその知識があなたの身を助けることになります。

 

Q4:演技力よりも、かっこいい、かわいいが求められているのでは?

 

A4:どの分野でもかっこいい、かわいいが優遇されるのは当たり前では? ましてや声優は芸能人です。ご存知の通り、昨今では顔出しでのタレント活動も盛んです。それに清潔感のある服装や髪形は社会人としての常識でありマナーです。しかしながら、それらを踏まえたうえで、最後に選ばれるのは確かな演技力を体得した演技者です。それだけは変わりません。